2011年10月14日
普通の家
ちょっと前に雑誌の取材があって、ライターさんと色々お話しをしているときに
「普通の家をつくりたいんです」みたいなことが口をついて出ました。
これはいつも考えていることで
ラグジュアリーやトレンドっていう、とっても時間軸の短いコトを追い求めるのではなく
普遍的なものを見つけて行きたいという思いです。
でも普遍的なんて言葉はなんだか重苦しくて嫌なので『普通』と言っています。
普通のイメージは究極はアップル社の製品のイメージです。
例えばiphoneは恐らくスティーブ・ジョブスの考える『普通』なんだと思うんです。
だから支持されるんじゃないかなと。
特別に使うモノなら、そんなに多く売れる訳がありません。
最初は特別に思えても、そらが普通になっていくようなコト・モノ
本当に必要とされるのは、そういうプロダクトでないかなと考えています。
『普通のモノ』というコンセプトを具体化する人によって魅力が大きく変わるし
家ももちろんそうです。
そして、生活に係わるモノで『特別のモノ』というコンセプトを持って生み出される製品は
時間軸を無視した、瞬発的な魅力でしかないように思います。
そう言えば、『日用品への装飾は罪だ』みたいなことを言う建築家がいたような…
とにかく普通に住まえるということ。
それが続くということ。
そんな当たり前のことを追求することを「普通の家をつくりたい」という言葉に込めました。
Posted by エルテオ at 12:00│Comments(0)
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