2012年03月30日

福興市@南三陸町




先日、機会をいただき、昨年の震災で津波の被害が大きかった南三陸町へ行ってきました。

目的は、「市を興して幸せになろう」というコンセプトで毎月開かれている

〝福興市〟という地元の方々が主催で行われている市の設営などのお手伝いです。

私たちが参加したのは第12回目の福興市で

エグザイルのメンバーなどの著名人もよく訪れられるらしく

この日も安部元総理が来られていました。



金曜日の昼間に姫路をバスで出発して15時間。

前日から降り出した雪が残る南三陸町は、まだまだ津波の爪痕が遺る・・・

というよりも、何もかも流されてしまったままです。




雪で隠されてしまった地面には建物の基礎だけが残っています。

所々には鉄骨や鉄筋コンクリートでできた建物が骨組みだけを残して建っています。

以前の町の写真を拝見しましたが、まったく跡形もありません。



私たちは復興ボランティアとして南三陸町を訪れました。

逆に言えば、何も残っていないこの町にはボランティア以外で外から訪れる人は、まだいません。



ボランティアにも様々な目的があって、

被災した方々を直接支援するもの、被災地の整備を行うもの、

そして私たちが参加したような、被災地の方々と共に働きコミュニケーションし

町の賑わいとなり、復興イベントに参加するものなどがあります。



前述のとおり、全てがなくなってしまった町には訪れる理由がありません。

イベントをつくり、外から人を呼び込むことも大切なボランティアの役割なんだと

現地に行くと気付くことができます。

多くの方が訪れることも、やっぱり復興には必要です。



きっと私たちのサポートをしてくださったボランティア団体「ユナイテッドアース」の方々は

何度も何度も南三陸町を訪れてくれるボランティアを求められています。

沢山の人が訪れ、現状を知ってもらい、支援の輪を広げて行きたい。

そういう想いを持たれています。




南三陸町が面する志津川湾は海鳥が多く、一見平和です。

震災から1年が経過し、報道が少しずつ少なくなると、

私たちの意識の中からも被災地が遠のいていきます。

しかし現実には、まだまだ復興は進んでいません。



もう一度南三陸町を訪れる機会があるかどうかは分かりませんが

何かしらの支援を続けて行きたいと思います。  


Posted by エルテオ at 17:29Comments(0)今日のつぶやき