2011年11月16日
『家』はどうなっていくんだろう??
最近よく聞く(業界人だけか?)スマートハウスという言葉。
単純に言えば、省エネや創エネ設備を備えたエコ住宅のエネルギーを最適にコントロールする
賢い住宅のことです。
もっと簡単に言えば、より機械化された住宅なんですかね。
洋服でも、家具でも、身の回りのモノの殆どは
機械で作られるか、手でつくられるかに分かれます。
家も同じです。
ただ、家は様々な素材や技術が注ぎこまれて完成するものなので
つくり手(大きく分けるとハウスメーカーと工務店)によって程度はマチマチですが、
手づくりの部分と機械化された部分が混在しています。
機械だけでは冷たくなるし、手づくりだけでも快適性や均一性が犠牲になる・・・
もちろん自然を取り入れて快適に過ごすことは可能なのですが
機械と手づくりのバランス感覚がこれからの家づくりには必要なのかもしれません。
ある程度、未来の住宅の行き先を見定めながらも、『今』どう家をつくるかということを
考えなければなりません。
見える部分と見えない部分。
個人的にはこう分けるのはどうかなと。
つまり、見える部分は歴史があり、いつの時代も手に入れることのできる普遍的な素材を使う。
見えない部分は、時代に合わせてアップデートできるようにしておく。
また、ある程度普及が見込めるものは積極的に取り入れておく。
そんな感じです。
とは言え、コストの問題や、取り入れても日々陳腐化していく技術など
結局スペックは愛着を損なうことを目で確かめることになる指標でしかありません。
スマートハウスを目指しながらも
家族の心が刻まれる手作業のモノづくりの部分は遺して行くべきなんじゃないかなと
そんなことを考えています。