2011年05月16日
10代~20代の頃のヒーロー。
海の向こう、アメリカではNBA(プロバスケットボールの団体)のシーズンが終盤をむかえ
プレイオフと言われる優勝決定トーナメントが行われています。
この時期になると必ず思い出すコトがあるんです・・・。
10代~20代の頃の僕を一番ドキドキさせたのは、
当時NBAの選手のトップに君臨していたマイケルジョーダンでした。
ビデオに撮っているのに深夜1時や2時に起き出して、BSで放送する試合をライブで見る。
試合を見ているというより、マイケルジョーダンを見ているという感じです。
チームスポーツでありながら
「95%はマイケルが決める。残りの5%はマイケルが決めさせる。」
と言われるくらいの圧倒的な存在感。
ビハインド(負けている)の状態ではマイケルにボールが集められ
その期待にこたえ得点を量産し、勝利を導くのです。
試合の頃時間数秒で託されたボールをしっかり得点につなげるその姿は
正にヒーローそのものでした。
現役最後の試合(その後一度復帰を果たすのですが、それはさておき)
残り42秒、3点のビハインド。この試合に勝利すれば優勝という場面。
マイケルはディフェンスを振り切り得点し、1点差。
攻守が変わり、相手チームのスター選手にボールが渡る。
その瞬間どこから現れたのか、マイケルは相手選手の背後からボールを奪い、
そのまま攻撃態勢に。
残り17秒・・・。
この時、誰もがマイケルが次のシュートを決めると信じている。
相手チームもそのファンも、まだ試合は終わっていないのに、それを確信し落胆する。
ディフェンダーと対峙し数秒・・・右サイドから素早く切れ込むも相手選手もそれに反応。
いきなりストップしバックステップ、そしてショット。
現役最後のシュートは綺麗にフープをくぐり逆転、そして勝利が決まる。
想い描いたストーリーをそのままに演じてくれるヒーロー。
数多くのシュートを外し、失敗を犯し、それでも期待され続け、それに応える。
そう言えばマイケルの言葉でこんなものがありました。
「バスケットコートの中が一番自由になれる場所だ」
自分が一番自由になれる場所を見付けるってことが一流の証なんだと、その時気づきました。